【深夜特急】徹底検証!【香港で著者が訪れた場所などを考察】①

“満腹太郎”

今回は、僕が旅行に興味をもつ要因になった『深夜特急』シリーズについて、考察をしていきたいと思います!

 

『深夜特急』の魅力について

先日本棚の整理をしていると懐かしい本が出てきました。

その本を初めて読んだのは僕が高校3年生の頃でした。

漠然と海外旅行に興味を持っていた僕は、一気にこの本の虜となり、そして大学生活では勉強の傍、旅行をたくさんするようになります。

その後しばらくこの本の存在を忘れていましたが、再度また読んでみることに。
かつての高校生の時のように一気に読み終えてしまいました。

しかし色々な疑問が出てきました。
例えば世界各国の交通状況などです。

この本は1970年代の話であり当時の交通事情などの描写がたくさん出てきます。
それから約50年弱を経て、世界は大きく変わりました。

各国グローバル化の波に飲まれて、世界はとても便利になっています。
この先もテクノロジーは進化を続け、私の孫の世代にはどのような世界が広がっているのかなど、想像することさえ簡単ではありません。

恐らく現代では、『深夜特急』のような、”次の目的地への行き方を調べるのに苦労する経験”はなかなかできなくなっています。
スマホでググればすぐに出てくる答えばかりだと思います。

しかし『深夜特急』が現代まで読み続けられているのは何故でしょうか

 

それは、各国で著者が会う人間たちの観察であったり、旅行を続けていく中での著者の心情の変化が生々しく綴られているからだと僕は思っています。

実際、旅行をすると本当にたくさんの人に会うことができます。
東京駅にいたら素通りしてしまうかもしれない日本人でも、”たまたま同じ時期に同じ場所へ旅行をしていた”というだけで仲良くなることも珍しくありません。

海外旅行に興味はあるけど、なかなか踏み出せない方におすすめの一冊です。

先ほども書きましたが、現代は技術の発展でとても便利な世の中になりました。
『深夜特急』で巡っているルートもすぐに検索して調べることができます。

『深夜特急』で回っているルートが現代ではどうのようになっているのか、また実際に現代でも使用することができるのか、本に登場してくるホテルはどこなのか等を検証していきたいと思います。

僕の推測部分も多くありますのでご了承ください。

 

深夜特急1  第2章 香港

東京〜香港

まず『深夜特急』の大きなテーマとして、インドのデリーからイギリスのロンドンまでを乗合バスで行くという点が挙げられます。したがって著者は、東京からインドまでの安いチケットを旅行代理店にさがしてもらいます。

インド航空の安い片道航空券が見つかり、いざ予約という段階で、ストップオーバーが無料で2回できるチケットだと発覚し、香港とバンコクを寄港地として選択します。

このようにして、これから始まる壮大な旅行の一つ目の国が香港と決定しました。

東京から香港まで約四時間、インド航空ボーイング七〇七型機での飛行は、すこぶる快適だった。とそう書きたいのだが、現実はさほど甘いものではなかった。
『深夜特急1』より


abpic.co.ukより借用(こちらの機材は707-437)

著者曰く機材がどうしようもなくオンボロで、シートはグラグラ揺れるなど散々だったそう。

機首が上に向いたとたん、リクライニングのボタンを押しもしないのに、シートは勝手にのけぞり、同時に中央の非常扉の上についている《EXIT》と記された照明灯が、音を立てて落下した。〜もっとも、スチュワーデスには格別珍しいことでもないらしく、一人がインドシルクのサリーをなびかせながら歩み寄り、拾い上げ、元どおりの場所にはめ込むと、何事もなかったような顔をして、自分が坐っていた席に戻った
『深夜特急1』より

つっこみどころ満載な文ですね。
(少なくとも日本に就航している航空会社であれば)現代ではほぼあり得ない話だと思います。

この文をそのまま解釈すると、水平飛行に入りシートベルト着用サインが消灯する前にCAさんが席を立ち上がり、照明を直していることになります。

時代なんでしょうか。
飛行機でタバコを吸えた時代すら体験したことない僕には信じられない話です。

現在ではデリーに向かう場合、直行便もしくは、香港や韓国での乗り継ぎが一般的です。
飛行機の発達によって、寄港地も減り東京〜香港〜バンコク〜デリーという路線を、一つの航空会社の通しチケットで買うことは不可能です。

東京〜香港だけで考えると、現在では幅広い選択肢の中から航空会社を選ぶことができます。
この路線に就航している主な航空会社は以下の通りです。

  • 日本航空(JL)
  • 全日空(NH)
  • キャセイパシフィック航空(CX)
  • 香港エクスプレス(UO)
  • 香港航空(HX)

フルキャリアからLCCまで幅広いジャンルの航空会社が就航しています。
片道もLCCだと1万代〜、フルキャリアでも4万円代〜と手頃な価格で行くことができます。
(フルキャリアは片道料金が高くなる傾向があるので、単純に往復料金を2で割る金額より高くなることが多いです)

またこの時代の香港空港といえば、現在の場所にある「香港国際空港」ではなく「啓徳空港」という市内に近い場所にありました。

香港アプローチや香港カーブとも言われる急カーブを行いながら、市内の建物の真上を通過しながら着陸をしなければいけないため、世界の危険な空港ランキングで常にランクインし、”世界で一番着陸をするのが難しい空港”とも呼ばれていたそうです。

事故が多発していた空港ですが、この空港をベースとしていたキャセイパシフィック航空のパイロットは日頃から難しいこの空港に着陸していたこともあって、操縦がうまいパイロットが多かったとか。

シンガポール・ホテル

空港に到着した著者は、友人を待っている日本人女性と出会います。
暫くして日本人女性を迎えに来た”ベンツの君”が空港に到着をし、話の流れで安いゲストハウスを紹介してくれることになり、車で乗せて行ってもらうことになります。

まず到着するのは、”ベンツの君”が日本人の女性の為に予約を取った「シンガポール・ホテル」です。

どこをどう走っているのかさっぱりと分からなかったが、十五分ほど走り、トンネルをくぐると、やがて車はシンガポールホテルという名の建物の前に横付けされた。〜異国から呼び寄せた女友達を泊まらせるには、いささか豪華さに欠けるような気もしたが、〜。
『深夜特急1』より

そこで、シンガポール・ホテルはどこなのか調べてみました。
同じような建物名でヒットしたのが「シンガポール・ホステル」です。

啓徳空港跡地は出発地に選択できなかったので、近くの幹線道路からシンガポール・ホステルまでの道のりを検索しました。

その結果は以下の通りです。

車で20分から25分ほどいうことで、意外といい線いってるんじゃないでしょうか。
また調べてみると、1つから2つ星のホテルという事も分かり、豪華ではないことも伺えます。

この後著者はネイザンロード近くの安宿に向かいます。
作中のシンガポール・ホテルと著者が泊まる安宿はそこまで離れていないような書き方がされているので、立地的にも合致します。

このブログでは、作中にでてくる「シンガポール・ホテル」をこちらの「シンガポールホステル」だと判断しました。

 

“満腹太郎”

今回は以上となります。
次回はこの先の著者が実際に宿泊する宿の話からしたいと思います!

 

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