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【深夜特急】徹底検証!【香港で著者が訪れた場所などを考察】②

太郎
僕が旅行に興味をもつ要因になった『深夜特急』シリーズについて、考察をしていきたいと思います!

こちらの記事①の続きとなります。

参考【深夜特急】徹底検証!【香港で著者が訪れた場所などを考察】①

今回は、僕が旅行に興味をもつ要因になった『深夜特急』シリーズについて、考察をしていきたいと思います! リンク   Contents『深夜特急』の魅力について深夜特急1  第2章 香港東京〜香 ...

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ゴールデンパレスゲストハウス(黄金宮殿)


写真はMong Kok Station 近く(イメージ)

"ベンツの君"に紹介してもらい、著者が実際に宿泊をしたゲストハウスです。

私はその九龍地区の中で最も繁華な尖沙咀という地域にいるらしかった。〜つまりネイザン・ロードで、わがゲストハウスの黄金宮殿は、その東側の一角に位置していることもわかった。
『深夜特急1』より

ネイザンロードといえば、香港に行ったことがある人だったら一度は名前を聞くはずの有名な道路となっていて、大型ホテルかや高級ショッピング店が立ち並ぶ尖沙咀というエリアにあります。
海に近い南側や西側が比較的洗礼されているエリアだとすると、東側は昔ながらの街並みが根強く残り安いゲストハウスなども多数あるため、現在でもバックパッカーの聖地となっています。

実際ゴールデンパレスゲストハウスはどこにあったのかと長年ファンの間で話題になっていましたが、深夜特急の最終便として出版されている『旅する力』によると

  • 場所をぼかして書いていたこと
  • 重慶マンションの中にあったゲストハウスだったこと
  • 「金宮招待所」ではなく、「金屋招待所」だったこと

と書かれていました。

 

重慶マンションには現在でも多数のゲストハウスが存在しますが、残念ながら「金屋招待所」は現在ありません。

ちなみに、『深夜特急』のなかで、ゴールデンパレスゲストハウスの宿泊費は1泊あたり19香港ドル(当時のレートで約1,100円ほど)と描かれていますが、現在の相場はいくらくらいなのでしょうか。

 

 

適当な日付で重慶マンション内の一番安いゲストハウスを調べてみると800円ほどでした。
以外にも安宿の値段というのは、昔と現在で変わっていないものなんですね。

当時のYMCAの値段がエアコンありの部屋で50香港ドル(約3,000円ほど)、現在では約15,000円〜ということを考えると、安宿の料金だけが変化していないことがよく分かります。

当時は変動相場制に移行して間もないということもありますが、1香港ドルあたり60円
現在は1香港ドルあたり15円前後となっています。

まだまだ世界では存在感のある円ですが、今後どうなっていくのか漠然とした不安は残りますね。

 

また、『深夜特急』のドラマ版で撮影をされたり、実際に撮影クルーが宿泊したゲストハウスである「快楽招待所」と「龍匯賓館」は現在も存在します。

深夜特急』のドラマ版で、大沢たかおさん演じるバックパッカーの主人公が香港の旅の拠点とするのも、ここ重慶大廈。撮影されたのは、B座9階の快楽招待所(Happy Guest House)だといわれています。ちなみにクルーが宿泊したのはB座の3階の龍匯賓館(ドラゴン・イン&ドラゴン・ホテル)で、受付に大沢たかおさんのサインが入った写真が飾られています。
All About 旅行 HPより

ご興味があるかたはぜひお試しください。

重慶マンションの一階には、現在も両替所が多数あり、圧倒的にレートが良いです。
しかし、人気ということが現地の人にも知られてしまったのか、レートが悪く呼び込みが強引の両替所が増えてきています。

呼び込みに負けずにしっかりとレートを見極める必要があります。

ペニンシュラホテル・リージェントホテル

ペニンシュラホテルは九龍の南端にあり、周辺にはリージェントやシェラトンをはじめ大ホテルが軒を連らねている。
『深夜特急1』より

著者は、ペニンシュラでゲットしたフリーのマップを見ながら上記のように記載しています。

著者が旅行をしていたのが1973年〜ということで香港もこの年に訪れていると推測されますが、調べてみると「リージェント香港」が創業したのは1980年とのこと。
シェラトンの創業も1974年とのことなので、著者が訪れていた時は恐らく建設途中であったと考えられます。

ペニンシュラホテルの創業は1928年ということでとても歴史のあるホテルですね。
こちらのホテルは日本とも大きく関わっていて、太平洋戦争中の日本占領時代には「東亜ホテル」という名前で、主に日本軍の将校集会所および軍関係者向けのホテルとして使用されていました。
こちらのホテルの336号室で、日本軍とイギリス軍との降伏文書が取り交わされた話も有名です。

リージェントホテルは、創業当時香港で一番大きいホテルとして人気がありましたが、1990年代に入るとハーバーシティ方面に客足が移ってしまい経営はかなり苦戦していたそうです。
ホテル近隣にある商業施設には、かつて東急百貨店も進出していたそうですが、こちらも1990年代に入ると撤退。
日本のバブルが崩壊し始めたのもこの頃ですので、仕方のないことかもしれませんね。

その後合併などを経て、2001年からはIHGの傘下となり、ホテル名も「インターコンチネンタル香港」として営業することとなります。

が、2018年、IHGのブランド戦略の一環で2021年より「リージェントホテル」としてリブランドし再出発することが決定したと報道されました。

もちろん著者が宿泊をしたホテルではありませんが、以上で説明したとおり、作中に出てくるホテルに泊まることが可能です。

ただ旅行をするだけではなく、歴史に触れながらの旅行も一味違っていいですよね。

 

次回は、著者が現地で知り合った銀行員とともに行くいくつかの場所を検証したいと思います。

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