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Contents
キャット・ストリート
前回紹介した陸羽茶室で、張くんと別れた著者がその足で向かうのが、キャットストリートです。
皇后大道を西に歩きながらキャットストリートを目指し歩きます。
グーグルマップで調べると、通常に行けば下記の通り徒歩15分弱で到着する距離ですが、著者はこの辺りの坂道を登ったり降りたりして散策をします。
通りを探しながら、坂道を登ったり降りたりしているうちに、偶然、露店が市をなしている通りに出てしまった。そこは坂道の石段に露店が並び、あらゆる食品が商われている。肉、魚、野菜、穀物、果物、乾物、なんでもある。
『深夜鉄道1』より
この辺りで、有名な露店が出ている通りは「ポッティンガー・ストリート〈石板街〉」がまず挙げられます。
この通りは、石畳で坂になっていることから、地元っ子の間では「石板街」と呼ばれています。
日中は両側に露天が並び、各店の営業時間はまちまちですが、午前11時ごろから午後5時くらいまでが賑わうイメージです。
香港ナビ より
そのほかにも有名な通りがこの辺りには多くあります。
代表的なものは以下の通りです。
- 永楽街:ウィンロッガイ(Wing Lok Street):乾物、海産物など
- 荷李活道:ホーレイウッドウ(Hollywood Road):骨董品など
- 太平山街(Tai Ping Shan Street):※現在露店はあまりない
- 摩羅上街:Upper Lascar Law)= キャットストリート
結局『深夜鉄道』の著者は、キャットストリートを目指しながら歩いていましたが、その途中にあった通りの露天を見て"あらゆる通りがキャット・ストリートのようなものだろう"と感じて、キャットストリートには行かずに九龍に戻ります。
昔ほどの露店の量はありませんが、現在でもこの周辺を歩き回ると新たな発見があるかもしれませんね。
廟街(男人街)
何百、いや何千という夜店が数百メートルにもわたって永遠と続いているではないか。道の両側どころではない。道に四十の露店、そのさらに両側には普通の店舗がある。〜そこから、さらに、長い長い露店街が続き、人はここにも溢れていた。〜そこが廟街という土地であることは、宿に帰って地図で確かめた。
『深夜鉄道1』より
著者はネイザンロードを北上し佐敦道にぶつかると左折をし、油麻地方面に歩いて散策している中でこの通りを見つけます。
現在は著者の記載と異なり、四重のお店ではありませんが、活気はいまでも健在です。
男人街と呼ばれている通り男物の衣類や機械物が多く並びますが、写真のように食物を扱いお店も出店しています。
最近は観光地化していて、通りの特色は少なくなってしましました。しかし一通りの商品が揃うようになっているので、その点は便利になりました。
同じような物が別のお店で売られていて、お店によって値段も異なるので、色々吟味するのも楽しいかもしれません!
この通りに限った話ではありませんが、人が多い通りはスリも多いので、荷物を前にするなどの注意は必要です!値段交渉も慎重にすることをお勧めします!
筲箕灣
小雨が降る中を筲箕灣に行った。香港島の徳輔道から路面電車に乗って、終点まで行くとそこが筲箕灣だったのだ。
『深夜特急1』
路面電車というのは現在のトラムのことですが、トラムの終着点は現在も筲箕灣(Shau Kei Wan)となっています。
金額は大人の方だと一律で$2.60(2019年5月現在)で、もちろんオクトパスカードも使用することができます。
現在ではトラムが走っているコースとほぼ同じようにして湾島線(Island Line)が通っていますが、トラムでは細かい停留場があったりするなどの関係で、近距離の利用をする地元民が根強くいることもあり、共存している状態となっています。
湾島線が開通したのが1985年ですので、『深夜特急』の時代では路面電車(トラム)の選択肢しかなかったんですね。
筲箕灣についた著者は、湾の近くに食堂街を見つけそこで一軒の蕎麦屋を見つけ、心優しいペンキ屋さんのおじさんにそばをいっぱいおごってもらうことになります。
著者は具体的な通り名や市場名を書いていないので真偽は不明ですが、この辺りの食堂街だと、西湾河街市か筲箕灣街市を挙げることができます。
近年、街市に関しては衛生観念上の点から、室内での営業になったりと大きく変わってきています。
したがって現在では当時の雰囲気を知ることは難しいですが、調べてみると1960年代から70年代にかけての雰囲気を味わうのにぴったりの街市があるとのことです。
その名前は「香港街市」とのこと。
場所が少し不便なところにあり、当時の雰囲気を忠実に再現した街市ではありますが、興味のある方はぐぐってみてください!
次回は、マカオ編となります!